なかなか興味深い調査結果が発表されていた。
電子書籍、6割超が「利用したい」
あれだけマスメディアがiPadを報道したせいもあるとは思うが、ここひと月ほどの間でのiPadと電子書籍というものに対する一般の認知度の向上は驚くほどだ。しかもこのiPadに至ってはその利用シーンというものが利用を希望する側に明確になっていることから、実際簡単に手の届く状態になれば一気に普及する可能性を孕んでいるとも取れる。iPad発表当初は利用シーンの想像がしづらいためにプロダクトとしては失敗するのではないかという見方もあったが、ここまでくるとその心配は殆ど無いのでは、と感じられる。
もっとも別の見方をすれば、Kindleやその他の電子書籍リーダーもよりセンセーショナルな取り上げられ方をされ、かつ機能は限定されるものの価格の安さや入手性の高さが喧伝される商品とサービスが登場すれば一気に国内でもシェアを伸ばす可能性も十分あるだろう。
また今回公開されたデータの中には利用者が躊躇なく購入できる電子書籍の価格帯のヒントも出ている。恐らく遠からず雑誌アプリなどはこの価格帯に集中してくることは想像に難くない。このあたりのデータから次第にこの価格にあった(というよりもこの価格で実現可能な最大限の)制作フロー最適化や最適プラットフォーム選択、販促方法、コンテンツなどが順次確立されていくのではないかと思う。
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