アプリを起動した状態から一度画面をタップすると表示される上部右側の「Store」メニュー内部に移動したところ。ここから新刊を購入することができる。すでに購入したものについては「installed」の表示がされる。ただしStore画面からは購入した雑誌を直接開くことはできず、一度このStore画面を閉じる必要がある。未購入のものは表紙画像をタップするとサムネール付き目次が表示され、目次の確認ができるが中身を見ることはできない。この画面では上部メニューに「restore」ボタンがあり、一度購入した雑誌データが何らかの理由で表示できない場合に復旧することが可能だ。
実際に購入した雑誌の表紙ページを表示させたところ。画面上部にある「Contents」をタップするとサムネール付き目次が表示され、任意のページへ移動することができる。このとき、各タイトルの右に「>」というマークの表示がある場合は更にその下のページが存在し、そのページに移動可能となっている。画面下部にあるスライダー及びその右側の矢印ボタンでもページ間移動が可能だ。上部右側には前述の「Store」と購入済みデータ一覧が表示される「Library」ボタンがある。
内部のとあるページ。ページ右下の「GQ Endoress」をタップすると縮小された写真と解説文の掲載された上下分割状態に切り替わる。
上下分割状態に表示が切り替わったページでは下の文字情報はフォントサイズの変更が可能だ。また写真左側に「Captions」の表示があり、これをタップするとキャプションが表示される。更に画像をタップするとこの画像が拡大表示されるが、その状態では写真の拡大縮小、そして下部に小さく表示されている「Caption」ボタンのタップでまた別のキャプションが表示される。
ちなみにこれは英語版のアプリだが、GQ.COMと表記されている文字をタップした際に移動するサイト(内蔵ブラウザ表示)は日本のGQ JAPANのサイトだ。
これは二つ前の画像のページを横にしたところだ。左側にはPRADAの広告ページが表示されている。この状態から再度縦表示にすると元の画面には戻らず、一つ前の画像のページ表示になる。これは正しい動きなのかバグなのかはわからないが読んでいる側からすると画面の向きを戻すと表示が勝手に変わってしまうため混乱を招きやすいと思われる。
広告のページではもっと複雑なフローのページもある。上記の広告ページは画面をタップすると下部から「Tap to Get More Sexy」というナビゲーションが立ち上がってくる。これをタップするとまた同スポンサーの別ページに移動する。
左側画像が前述の「Tap to Get More Sexy」部分をタップすると表示される画面。そして画面内で特定箇所をタップすると内蔵ブラウザが立ち上がり、更に右側画像のスポンサーサイトへ移動するという初見の読者では画面遷移が理解できないであろう複雑な構成になっている。
(元のページに戻るには上部左側の「Back」ボタンを順にタップする必要がある)
更に二つ上の画像のページでは横使いにした場合、上記画像の同スポンサー別ページに切り替わってしまい、このまま横使いでスワイプしてしまうと全く別のページへ移動してしまうようだ。この現象は横使いにした場合は紙をスキャンしたデータを表示し、縦使いでは別途作りこんだテキストや画像を表示させる、という作りになっている事に起因していると思われる。
とにかく全体のページ構成やマップが非常に分かりづらく、何か操作をした場合に今まで何処を読んでいて、一旦遷移すると現在どこのページにいるのかがすぐにわからなくなってしまう構造だ。一昔前にあったサイトマップやそれに伴なうナビゲーションが考慮されていない一方で、ひたすらコンテンツ量が多く迷子になってしまうWEBサイトのような作りだと言える。
日本語版のGQは手抜きが目立っているが、こちらは逆に内容を盛り込み過ぎてしまい、作っている側が読者にとっての読みやすさというものは何なのかという事を忘れてしまっている印象が非常に強いアプリだ。
- 価格:600円
- 文字サイズの変更:◯※一部のページのみ
- 画面の拡大縮小:◯
- 縦横でのレイアウト可変:◯
- オススメ度:★★☆☆☆
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