まずアプリを起動するとライブラリが表示される。一番大きく表示された写真が最新号で、その右側に表示されているのが該当号の見出しだ。下部にはバックナンバーが表示される。未購入のものは「Telecharger」のタップで購入できる(この機能は最近追加されたもので以前はこういった形式でバックナンバーは表示されていなかった)
このライブラリ画面の上部にある「Ma Bibliotheque」をタップすると購入済みのアプリが表示される(右側画像)「Lire」という表示をタップすることで該当のアプリを起動して読むことが可能だ。
全体として見せ方が非常に工夫されている箇所が多数あるのだが、特に広告関係は凝っている。上の画像はDiorの広告だ。まずこの状態で右上の動画再生ボタンを押すことで撮影時のメイキング動画が閲覧できる。さらにこの画面を横にすると…
上記の様にモデルの女性の左側に男性モデルが表示されている。つまり広告自体が一枚の写真で縦使い・横使いの両方を考えたものとなっている訳だ。このような見せ方をした広告が数多く入っており、読者を飽きさせず、かつ魅せる作りになっている。
本誌記事のページも各所に工夫が凝らされている。上記ページではまず上部に動画が組み込まれている。テキストは該当箇所をスクロールして読むことができるタイプだ。
そしてこのページを横使いにすると上記のように関連する別の写真やテキストが別途表示されるというデザインになっている。
これ以外にも、ページ内に動画だけでなくサムネールが表示されているページ(左側)などはその箇所をタップすると別ウィンドウが開き、解説テキストが表示されるページもある。右側上部に表示されているのは記事に関連する動画だ。
各記事には写真が多様されており、数字のついたアイコンがある場合(左側)、それをタップすることでその数字の枚数の画像(右側)を別途表示させることができる。このページにおいては画像の拡大縮小が可能となっており、こういった作りはELLE a' tableと同じだ。
ページによっては記事内の写真が最初からスライドショー形式になっており、テキストを読んでいる間に写真が挿し変わるものもある。
面白いのは、いくつかのページは画面をタップするとそのまま文字だけがフェードアウトし、写真のみの表示に変わるという点だ。上記がその一例だ。文字がフェードアウトしたページはそのまま拡大縮小が効く。結局は同サイズの写真で文字あり・無しの二種類を交互に表示しているだけなのだが、読む側にスマートさを感じさせる見せ方といえるだろう。
UIや雑誌アプリとしての基本機能についてはELLE a' tableと同じくSMSとの連携機能があり、下部のサムネール付き目次は各ブロック毎にぶら下がっているページが選択することでグレーに囲まれて表示される仕組みだ。
読み進めていくと後半に関連書籍としてELLE a' tableが紹介されているが、画面内の該当箇所をタップするとレイヤー構造で告知が表示されるなど非常に洗練さた見せ方になっている。出稿しているスポンサーとその広告を見るとよくわかるが色々な意味で電子書籍、特に雑誌アプリにおけるブランディングとはどうあるべきかという方向性を示すよい例といえるだろう。
- 価格:無料※特別号以外は230円/冊
- 文字サイズの変更:X
- 画面の拡大縮小:◯※ページによる
- 縦横でのレイアウト可変:◯
- オススメ度:★★★★★
Tweet