2010年7月9日金曜日

ELLE a' table

仏の食の雑誌、ELLE a' tableをアプリ化したもの。iPad用雑誌アプリとしてはかなり早い段階からリリースされていたが完成度は高い。雑誌アプリの見せ方として非常に参考になるものだ。



アプリは起動直後、目次ページを表示する。目次も通常の雑誌アプリの様に小さなサムネールと文字、または誌面そのままというものではなくiPadの画面にあわせて目を惹くようなレイアウトになっている。

ページ内では写真がふんだんに使われているが、各写真についている「RECETTE」というアイコンをタップすると画面内に別ウィンドウが開き、レシピ(右側画像)が表示される。

また上記画像のように写真内に赤い「“」アイコンがあった場合はそこをタップすると音声が流れる仕組み。テキストは上下スクロールして読むことができる。

各ページでは画面を一回タップするとナビゲーションが表示される。上部の「Sommaire」は目次ページへ移動し、上部右のアイコンはFacebook、TwitterなどのSMSへの投稿やフィードバックのメール送信などが可能だ。下部に表示されるサムネール付き目次も一工夫があり、現在読んでいるページのコンテンツの塊(章にあたる部分)がグレーでひとかたまりになって表示される。この部分はサムネールでは通常1枚の画像になっているが、その下に複数のページがぶら下がっているという意味だ。

上記ページだと下部サムネールに表示されているやや真ん中左寄、3ページ分が固まってグレーで囲まれているところがそれに該当する。

このアプリは大型の写真も多様されているが、各ページには数字の振られた小さなアイコンが写真についている場合がある。この場合はその部分に複数の写真が埋め込まれているという意味で、この部分をタップすることでそこに仕込まれている写真を閲覧することができる。上記ページの場合は左上にある「7」という数字がそのアイコンだ。
ここをタップすると右の画像のように画面が切り替わり、拡大された状態で表示される。更に画面をタップするとそこで閲覧できる写真のサムネールも下部に表示される。この写真のみのページでは写真の拡大縮小が可能だ。

ページ内には動画も複数埋め込まれている。また各ページはそれぞれ縦・横、それぞれに最適化されており、元のページレイアウト自体が縦横どちらにしてもレイアウト変更がしやすいデザインで作られていると思われる。
コンテンツもリッチでなおかつ読みやすいという意味ではかなり良く出来た雑誌アプリだと感じられた。日本ではあまり話題になっていないが今後の展開によってはPopular ScienceやWIREDと肩を並べてもおかしくないレベルになるのではないだろうか。
  • 価格:無料
  • 文字サイズの変更:X
  • 画面の拡大縮小:◯※写真のみ表示させた場合
  • 縦横でのレイアウト可変:◯
  • オススメ度:★★★★★

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