2010年7月22日木曜日

Popular Mechanics Interactive Edition

Popular Mechanics誌のiPad用アプリ版。今回のリリースはテストパイロット版で今年の秋口に正式版のリリース予定となっている。WIREDやPopular Science誌と比較すると後発なだけに雑誌アプリとしてのUIや見せ方に更なる工夫が見られ、非常に参考になる。



アプリを起動するとのっけから数秒のムービー画面が表示され、期待感を煽る作りだ。そしてやや分かりづらいがムービー画面の後に表示される表紙画像の左側、「INSIDE」と書かれている部分をタップするとメイン記事のページに遷移できる。画面を一回タップすれば下部にナビゲーションが表示される。またスワイプで順次ページを閲覧可能だ。尚、基本的に縦使いでの閲覧となっており、特定コンテンツ以外は横使いにしてもレイアウトが可変にはならない作りだ。またフォントサイズ等も固定されている。

ナビゲーションの「Contents」をサムネール付きの目次が表示される。タイトルとリード付きだ。「Page Viewer」をタップするとやや大きめのサムネール付きの目次が表示される。各特集毎のタイトルが表示されており、どこが各コンテンツの切れ目になっているのかが分かりやすい構造だ。

「Share」はE-mail、Twitter、FacebookといったSMSとの連携機能だ。「News Feed」は内蔵ブラウザにより、最新のNewsを購読できる機能だ。このリーダーも工夫がされており、画面右側に最新記事のリストがあり、該当記事をタップすると左側の画面が一気に切り替わる仕様で非常に読みやすい。

「Bookmark」は付箋機能、「Feedback」はこのアプリについてのアンケートが表示されるようになっている。Feedbackについては誌面を読んでいると定期的に解答を促す告知が出てくるので注意。

本誌記事自体はテストパイロット版ということもあり、ボリュームはやや少なめだが非常に読んで面白い構成になっている。特に目玉の「Interctive Earthquake Finder」は地震の震源地、規模などが可視化されたコンテンツとなっており、出来は秀逸だ。


この機能は中央にあるアイコンの通り、横使いにして画面をタップすると切り替わる様になっている(これは画面を切り替えたところ)

他にも左側画像の様にVRが仕込まれていたり、広告ページにも嫌味にならない程度のムービーなどが組み込まれている、

他に注目すべき点として、本文テキストが選択・コピー可能になっており、選択した状態でさらにSMSへ投稿できるという点だ。これで興味のある特定ページの特定のフレーズなどをSMSへ投げる事が可能となっている。
各記事や写真等、コンテンツの見せ方もさることながら、インタラクティブ要素が多い割にはObjective-Cネイティブで開発されているため動作が速く、かつアプリのサイズも圧倒的に小さくなっていることも特筆すべき点だといえるだろう。今後リリースされる正式版が楽しみなアプリだ。
  • 価格:230円
  • 文字サイズの変更:X
  • 画面の拡大縮小:X
  • 縦横でのレイアウト可変:X
  • オススメ度:★★★★

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